NATM
NATM(New Assessment/Test Method for Automated Driving)とは、国連WP.29の作業部会GRVAが検討してきた自動運転システムの評価方法の枠組みであり、書類監査、シミュレーション、テストコース、公道、市販後の監視を組み合わせる考え方である。
要点(Key Takeaways)
- 国連規則(UN-R)そのものではなく、自動運転システムの安全性をどう確かめるかを示す評価方法の枠組み
- 書類監査、仮想試験(シミュレーション)、テストコース、公道試験、市販後の監視と報告の5つの柱を組み合わせる(マルチピラーアプローチ)
- WP.29は2021年6月にNATMのマスタードキュメント案を承認したと、GRVAの2024年の文書(ECE/TRANS/WP.29/2024/39)が記している
詳細解説
自動運転システムは、走行する場面の組み合わせが膨大で、従来の型式認証のように決まった試験項目を実車で確かめるだけでは安全性を示しきれない。NATMは、この課題に対して複数の確かめ方を組み合わせる枠組みとして、国連WP.29の作業部会であるGRVAで検討されてきた。
GRVAが2024年4月にWP.29へ提出した文書(ECE/TRANS/WP.29/2024/39)は、自動運転システムの評価が「5つの検証の柱」に基づくとし、書類と監査、仮想試験、テストコース試験、公道試験、市販後の監視と報告を挙げている。同文書は、WP.29が2021年6月にNATMのマスタードキュメント案を承認したことにも触れている。
SDVにおける位置づけ
SDVでは、販売後もソフトウェアの更新で自動運転の機能が変わり続ける。NATMの柱ごとの考え方は、更新のたびに「どの柱の試験をやり直すべきか」を整理する土台にもなる。たとえば、シミュレーションで置き換えやすい柱と、公道のように実車でしか確かめにくい柱を分けて考えることで、型式認証やUN-R157(ALKS)のような自動運転の認可を、更新に合わせてどう維持するかを議論しやすくなる。
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カテゴリ: 規制・型式認証
出典・一次情報
- ECE/TRANS/WP.29/2024/39 "Guidelines and recommendations for ADS safety requirements, assessments and test methods to inform regulatory development"(GRVA提出、2024年4月16日) (1.9(WP.29が2021年6月にNATM Master Document案を承認)・4.17(5つの validation pillars)) — UNECE原文で照合済・2026-10-17
- NATM Master Document(WP.29承認、2021年6月) (文書番号・版は要確認(本文では番号を記載しない)) — 要確認